今月のことば(1月5日)
称えるままが
つねに御本願の
みこころを
聞くことになる
今月のことばは、梯實圓師の『わかりやすい名言名句 妙好人のことば』所収の、香樹院徳龍師(1772〜1858)の言葉です。
長年、禅の修行に打ち込んだある禅僧が悟りの境地に達することが出来ず思い悩んでいた時に、たまたま香樹院徳龍師のご法話に触れ、浄土真宗の教えに帰依したそうです。
ところが、その(元)禅僧はどうしても阿弥陀さまのお心に十分触れることが出来ずにまたまた思い悩み、思い切って徳龍師に「わが称える念仏が聞法だというのは、どういうことでしょうか。わが称え、わが声を聞くことでございますか?」と尋ねました。
すると師は、「何を言うか、わが称える念仏というものがどこにある。称えさせてくださるお方がなくて、この罪悪のわが身が、どうして仏のみ名を称えることができようか。称えさせていただいているお念仏であると聞けば、そもそも南無阿弥陀仏を如来さまは、何のためにご成就あそばされたのか、何のために称えさせておられるのかと、如来さまのみこころを思えば、これがすなわち称えるままが、つねに御本願のみこころを聞くことになるのではないか。」と大喝されたのです。
ところで、例年は1月4日が世間では“仕事始め”ということでありますが、今年はカレンダーの関係で今日(1月5日)から動き始めるという方も多かったようです。
そんなことで、今日はお寺にも年始の挨拶以外のご用件でみえられる方が結構おられました。
また、今日の日中、私の携帯電話が鳴りすぐに切れてしまったので折り返し電話してみると、新年の挨拶の後「すいません、間違ってかけてしまいました…。」ということでありました(苦笑)。
ご商売をされている方などは、関係各所への挨拶などで忙しい時間を過ごされたことでしょうが、「忙しい」という字は「心を忘れる」と書きます。
「お正月」の「正」は、「一」度「止」まると書くと聞きました。
日頃は慌ただしく過ぎ去る日々の中で忙しく時間に追われる生活を送られている方も、お正月の三が日、一旦立ち止まって、今年も喜びや悲しみが様々あるであろう一年、お念仏の生活を送らせて頂ける慶びをかみしめたでしょうか。
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